高齢化社会で求められるもの
先進国と呼ばれる国の中でも、日本の長寿は突出しているといわれています。多くの国家のお手本になるべく、日々の活動に余念がないのが、長寿国家を陰で支えている医療現場です。今般では、課題ともいわれる高齢化社会の波が押し寄せてきており、医師や看護師、薬剤師などの医療従事者にかかる負担は、増えているとされています。この高齢化社会については、もはや、国家レベルでの対応が必要になることは、明白であり、厚生労働省をはじめ、関連省庁では、喫緊性のある事態としての理解をすると同時に対策を講じているといいます。むろん、各医療機関においては、国や自治体任せにしていては、良い結果を生むことが出来ないことは理解しており、独自に求人活動を行っているといいます。このような中において、生涯の仕事として、看護師を選択するという人の存在がクローズアップされてきています。人の命にかかわる業務を担うだけに、常に緊張感を持つことになる仕事ですが、比較的高齢になっても出来るということから、生涯の仕事にしたいという気持ちになるといえます。特に女性の場合は、妊娠や出産という事態に見舞われることが予想されますので、離職や休職を余儀なくされることになります。そのようなときに、復職しやすい環境づくりが求められているのです。せっかくの技術や経験をいかす場がなくては、もったいないことです。むろんそのような看護師を迎え入れる側の理解が必要になることはいうまでもないことです。